シスプラチン プロトコール 薬剤の効能 シスプラチンの流れ シスプラチンの採血と蓄尿 シスプラチンの体感 副作用 プロトコール 以下の表が私が実際に行った化学療法のプロトコールです。(2010.6/21〜25) 表の見方は、3日目に注目すると、以下のような感じです。 2日目の23時〜3日目の11時までA-1A(栄養剤)とF(ラクテックGとラシックスを混ぜたもの)を混ぜたものを点滴する。その点滴中、8時に△(カイトリル)を点滴の分岐した管から注入する。 11時〜23時までA-1@(栄養剤)とG(ミネリック)を混ぜたものを点滴する。その点滴中、18時に△(カイトリル)を横から入れる。 薬剤の効能 それぞれの薬剤の効能はざっとこんな感じです。 ・(A-1@)・(A-1A):栄養剤。数字によって栄養の種類が違うようです。 ・マイトマイシンC:抗がん剤 ・シスプラチン:抗がん剤 ・ラクテックG:水分 ・KCL:カリウム ・カルチコール:カルシウム ・強ミノC:肝機能や皮膚を守る ・アスパラK:ミネラル ・ソルデム3A:体液のバランスをとる ・ラシックス:利尿剤 ・ミネリック:鉄や亜鉛 ・カイトリル:吐き気止め ・プリンペラン:吐き気止め ・マンニトールS:利尿剤 シスプラチンの流れ 1日目にマイトマイシンを普通の点滴の要領で入れます。これも抗がん剤らしいのですが、言われなければ分からないくらい、どうということはありませんでした。 2日目にシスプラチン(以下略してシスプラ)を2時間かけて点滴します。その点滴の前後に利尿剤を入れます。 これらはそれぞれガラスの管に入っていてごついので、なんだかその見た目だけで気おくれしてしまいます。他のはプラスチックの容器やビニールの袋みたいな点滴ですから。 シスプラの色は無色透明で見た目だけなら普通の水っぽいです。 この薬も全5日間の工程で、抗がん剤は初めの2日で終わります。 更に、メインの点滴以外の横から入れる薬が9時と18時の2回で1種類だけなのでそのあたりは楽ですね。 この横から入れる薬というのは、どのコースの時にも言える話ですが、日ごろは何とも思わないのに、気分が悪いと敏感になり、種類によっては吐いてしまったりします。 吐き気止めを入れるときに吐く、という変な状況になっていたのですが、きっとその吐き気止めを入れないともっとつらくなるんだろうなと思います。 しんどいときは薬どころか点滴の際の消毒のにおいですら気持ち悪くなるので、横から入れる薬は少ないならそれに越したことはないです。 シスプラチンの採血と蓄尿 シスプラも蓄尿があります。でも尿量の測定のみで、イフォやメソのようにPhのチェックはありません。 採血も他と同様、副作用による体調の変化をチェックする為の、生化学(肝機能とか)や血算(血球など)の検査がありますが、回数は5日間中2回と少なめです。 シスプラチンの体感 私の感想では、シスプラは嫌いなコースとしてイフォに次いで2番目につけます。 副作用のきつさでは堂々のナンバー1ですね 副作用のきつさとコースの好き嫌いが一致しないのは、6日間投与し続けるイフォに比べてシスプラは1日で終わる分、精神的にはましだからです。コースの日程も短いですし。 この辺の好みは人それぞれでしょうね。 2日目のシスプラを投与した直後はまあそこそこ気分が悪くなりそこそこ吐いていたのですが、ほかに比べればましな気がしました。 しかし、その夜吐き気は全然収まっていく様子はなく、1、2時間おきに吐き続けてあまり眠れません。ほぼ拷問です。 吐くたびに冷や汗がひどくパジャマがしっとりしてそれも気持ち悪い。当然胃の中はとっくにからっぽになっているので、おえっとなってもあまり出てこず、なんとか胃液&取った水分が出てくる程度で吐いても全くすっきりしません。 そして3日目。まだ気持ち悪い&食べるとリバース飲んでもリバース。 そして4日目。まだまだ気持ち悪い&リバース。 そして5日目。まだまだまだ気持ち悪い。ようやくここくらいで吐くのは収まってきました。 それでも気持ち悪いのはこの後1週間ぐらい続きました。 栄養剤の点滴は5日目で終わったので、その後もろくに食べられなかったため、体重は面白いくらいに減っていきました。 シスプラはカフェインと結合しやすいらしく、コーヒーなどを飲むと早く排出されて楽になるそうなのですが、とてもコーヒーなんて飲む気になれませんでした。 他の薬は投与後はつらくても、時間がたてば日に日に改善されていったのですが、この薬はなかなか気分が良くならず、いつまで続くのかというストレスもあってなかなかきついコースでした。 大体投与後1週間くらい我慢をすればなんとか不調の終わりが見えてくる感じです。 副作用 この薬は吐き気以外に聴力障害や味覚障害が発生することがあるそうです。 なので、コース終了後に耳鼻科の外来を受診しました。 私は聴力検査の結果、特に問題なかったので一安心です。 このコース以降に、たまにかるい耳鳴りがおきることがあったのですが、ただの耳鳴りなのか副作用なのかは不明でした。 そんなに気になるほどの耳鳴りでもありませんでしたし、そのうち収まっていったのであまり気にしなかったです。 |