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副作用のまとめ

嘔吐・脱毛・白血球減少
乾燥肌
ドライアイ
その他の副作用


嘔吐・脱毛・白血球減少

抗がん剤の副作用でほとんど起きるものが、嘔吐・脱毛・白血球減少です。

そもそもガンとは言っても、もともとは同じ体の組織だったのに、どうして抗がん剤は癌細胞だけ攻撃することが出来るのでしょうか?
ガン細胞は体内の細胞が異常変異を起こして、どんどん分裂し増殖していきます。
そこに目を付けて、抗がん剤は分裂期の細胞、つまりどんどん分裂している細胞を攻撃します。なのでガン細胞を倒すことができるんですね。

しかし、胃粘膜も髪も骨髄では血液も、毎日バンバン作られています。つまりバンバン分裂しています。
抗がん剤はどんどん分裂している細胞を攻撃するということは、これらも攻撃されてしまいます。

そういうわけで、抗がん剤を投与すると、吐くし、髪が抜けちゃいますし、白血球が減ります。
骨髄が攻撃されてるから、白血球だけでなく、赤血球も血小板も減っていますが、それらは白血球に比べて圧倒的に数が多いので、あまり気にならないようです。
白血球は何千ですが、赤血球は何百万、血小板は何十万ありますからね。それでも治療が長期なってくると減りすぎてしまうことがあります。

脱毛に関しては「イフォマイド・ビンクリスチン」の「副作用」でも書いています。
また、骨髄抑制に関しては「アドリアマイシン」の「副作用(骨髄抑制)」でも書いています。


乾燥肌

私が入院したのが11月で季節の問題もあるとは思いますが、入院してしばらくすると肌がとても乾燥しました。まあ、この時点で29歳だったので、年齢の問題もあるかもしれません(汗)
今までは乾燥なんてそれほど気にしたことはなく、冬場にすねあたりにクリームを塗るくらいでした。それが、顔やら背中やらお腹やらがカサカサかゆい!
目も口もよく乾くので、体感としては体の分泌物が激減しているようでした。

保湿クリームが必須でしたね。
病院自体が空調などで乾燥しているので、朝はのどがカラカラになっています。
私が愛用していたのはミスティガーデンという商品で、吸水性のある紙を水を張った容器につけておくと、その水分を吸い上げて蒸発し加湿ができるというものです。
濡れタオルを枕元に干しておくのと同じようなものですね。
さすがに普通の加湿器に比べると威力は落ちますが、電源はいらないし音もしないので、病院で使うにはちょうどいいくらいでした。

ここで声を大きくして言いたいことがあります。
乾燥肌になってしまったら、かゆいからと言って絶対にかかないでください!!
これも薬のせいだと思うのですが、かくと肌に黒っぽい跡がつきます。私は最初バリバリかいてしまったので、そこらじゅうが黒い跡だらけになってしまいました。しかもなかなか消えません。
それでも薄い跡は1か月くらいで消えましたが、強くかいてしまって残った濃い跡は1年たつのにまだ今も残っています。
要注意ですよ。

黒くなるといえば爪も黒っぽくなります。


ドライアイ

乾燥肌と似た感じですが、ドライアイにもなりました。
コンタクトを使っているので、もともとその気はあったと思いますが、それほど日常では困っていませんでした。
それが入院して3か月ほどたったとき、突然左目がぼやけました。メガネをかけても0.7くらいな感じです。(ちなみに私は目が悪く、裸眼だと0.03くらいしかありません)
さっそく眼科外来を受診したら、「ドライアイ」の診断をされました。 乾いた目でまばたきした時とかに少しづつ傷がついていったようです。

乾燥肌でも書きましたが、化学療法を始めてから体液の分泌がかなり減った気がするので、涙も減っていたんだと思います。
その上、病室でゲームとかパソコンとかしていたので、まばたきはかなり少なくなってました。
特に携帯ゲームは目に危険ですね。

その後、涙成分の目薬をマメにつけて、コンタクトも休んでメガネにし、意識してまばたきするようにして様子を見ていたら、目のぼやけは徐々に回復していきました。


その他の副作用

下痢と口内炎に関しては「メソトレキセート・ビンクリスチン」の「副作用」に、
心不全に関しては「アドリアマイシン」の「副作用(心不全対策)」に、
かゆみに関しては「アドリアマイシン」の「副作用(その他)」に、
聴力障害・味覚障害に関しては「シスプラチン」の「副作用」に書いています。